むさしの日記

2003年3月

3月28日(金) 天王洲アイル

今日はプロ野球公式戦の開幕日だが、野球は見ずに「山下達郎ファンクラブの集い」に出掛けた。渋谷からりんかい線直通の埼京線に乗り天王洲アイルで下車。自動改札で大崎までの乗車券とパスネットを一緒に入れたらはじかれてしまった。どうやら2枚投入には対応していないらしい。そこで窓口で乗り越し分を精算。ちなみにりんかい線はパスネットとSuicaの両方に対応している唯一の路線である。


りんかい線天王洲アイル駅

天王洲アイルに来たのは初めてなので少し散策してみる。周囲は倉庫街で、運河の向こうには新幹線の車庫線が見えた。


運河の向こうには新幹線の車庫線が

開演にはまだ時間があったのでとりあえず夕食を食べよう。天王洲アイルの中心施設であるシーフォートスクエアの1階に「ラーメン創房 玄」があったので入ってみる。この店は末広町時代の本店で一回食べたことがある(現在は秋葉原に移転)。ここは化学調味料を使わずに天然素材のみで旨みを引き出すことを売りにしている店。ある意味「ラーメン二郎」とは対極のラーメンだ(^^;)。

店はテーブル席中心でBGMはジャズ。女性ひとりでも入りやすい雰囲気である。実際女性のひとり客も見受けられた。二郎系で言えばちょうど「ぽっぽっ屋トリトンスクエア店」あたりのコンセプトに近いのだろう。味の傾向は逆方向だけど。

数種類あるメニューの中から「玄流 塩ラーメン」(780円)を食べてみる。麺は細ちぢれ、具は大きめでわりとジューシィなチャーシュー1枚、メンマ、チンゲン菜、焦がしネギ、刻み青ネギ、白髪ネギ。スープは非常に上品な味であった。

さて、そろそろ会場のアートスフィアに向かおう。場所は同じシーフォートスクエアの2階である。18時半の開場とともに場内へ。すると入場記念にCDが手渡された。ジャケットには曲目等の記載はない。後で自宅で聴いてみたらピアノ弾き語りによる未発表ライブが3曲入っていた。これは「お宝」である。

また、ロビーではファンクラブ限定グッズが売られていたので、とり・みき著の「タツローくん」の単行本(1300円)を購入する。これはファンクラブ会報「TATSUO MANIA」に連載している4コママンガをまとめたもの。これも一般販売はされないらしいのでけっこうレアである。


「タツローくん」と入場記念CD

ファンクラブの集い(正式には「山下達郎オフィシャルファンクラブ10周年記念ミーティング2003」)は本日が初日。以降、福岡・仙台・札幌・愛知・広島・東京・大阪と計12回行われる予定である。ちにみに本人の弁によると、ファンクラブ会員の約50%は東京在住だそうだ。そのためか2月の段階では地方の分はまだ券に余裕があったようである。なお、会員はもうすぐ1万人に達するそうで、1万人になったら新規会員の募集は停止するそうである。入会するならお早めに。


会場前のお祝いの花

さて内容のほうは、ご本人よりインターネットには流さないようにというお達しがあったので(^^;)、あくまで自分の覚え書きとしてどかに隠しファイルをアップしておいた。

3月27日(木) 「ラーメン二郎」風土記〜アトムの生まれた街編

恒例の仕入の日。日暮里で一仕事終えたあと、山手線で高田馬場へ。すると駅の発車ベルが「鉄腕アトムのテーマ」になっていた。これは3月1日から2ヶ月限定だそうである。ところで何故高田馬場で「鉄腕アトム」かというと、アトムは2003年4月7日に高田馬場で生まれたからだそうである。

余談だが、アトムの出生は徹底的に「馬」にこだわったらしく、生みの親の天博士は丙(ひのえうま)年生まれの群県出身で、練大学卒業後、高田場にある科学省に入省し、そこの精密機械局で生まれたのがアトムだったそうである。

そこで現在、高田馬場駅周辺にはやたらとアトムが目についた。まずは駅には「鉄腕アトムスタンプラリー」の告知が。これは山手線周辺の駅を巡るもので、当然その中には「御茶ノ水」駅も含まれていた(^^;)。また、キオスクでは「鉄腕アトム」の単行本全21巻が売られていた。価格は10200円だそうである。一体キオスクで1万円以上のものを買う人がいるのでしょうか?(^^;) そして駅前商店街にはアトムのバナーやポスターが。


駅前商店街にあるバナー

ところで「馬」というと、高田馬場駅の改札口の上には天井から釣り下がっている時計に馬がのっかっているのだ。これは先日読んだ新潮文庫の「東京情報」(鈴木伸子/著)でその存在を知って、今回初めて頭上を見上げてみた。よほど注意深い人じゃないと、これは気付かないなぁ。

さて、高田馬場に来た目的は、アトムでもなく馬でもなくラーメン二郎である(^^;)。アトムのバナーのある商店街を歩き開店3分前に店に到着。この時点で先客は4人であった。そして11時半に開店。するとあっという間に店内は満席になった。

ここのところ2回続けて「早稲田の盛スペシャル」を食べてたので、今回は久しぶりに「小」(600円)を食べてみた。トッピングは「にんにくヤサイ唐辛子」。考えてみたら今日は朝食を食べてないので、これで2食続けて「二郎」を食べるわけだ。これは絶対カラダに悪いなぁ…(^^;)。

麺は例によってややかため。スープはどうも色が薄いなと思ったら、表面を液体油が覆っているためであった。ブタは「小」ながら大きめのものが3片。ヤサイは昨晩の○二2号店と較べたるとシャキシャキに茹でられている。そして量も昨晩よりも少ないのでスープもほとんど飲んでしまった。レンゲもあるし。ますますカラダに悪いな(^^;)。なお、BGMは前回同様、ストーンズ、クラプトン、U2などのロック系がかかっていた。

3月26日(水) 「ラーメン二郎」風土記〜要町編

池袋のサンシャインシティに行く用事があった。そこでついでに、未食の二郎に行ってみよう。池袋から地下鉄有楽町線に乗り1駅、要町で下車する。長らく東京に住んでいるが、ここも初めて訪れた駅だ。

改札を出て地上に上がり、山手通りを10分弱歩く。すると首都高速高松入口のちょうど前あたりに「ラーメン○二郎」の黄色い看板が見えた。ここは王子神谷の「ラーメン○二郎」の2号店で、昨年7月にオープンした店である。

開店15分前に着いてしまったので、店の前に置いてあるベンチでしばらく待機。当然一番のりである。そして18時に開店。この時点で8人待ちになっていた。ラーメン(650円)の食券を買い席につく。

店は敷地の関係から三角形の建物。そのためカウンターもL字型ではなくV字型で13席。店員は茶髪の若い男女(夫婦?)。名前は「マサミ」と「ミホ」というようで、券売機にはテープで「マサミホ」と貼られていた。テーブルの調味料はブラックペッパー、醤油ダレ、ラー油。ラー油があるのは「○二郎グループ」の特徴だ。そしてレンゲは無し。BGMには有線放送を使っているようで、なにやらリモコンで操作をしていた。

さて、ラーメンが出来たようだ。トッピングはいつもの「にんにくヤサイ増し」に無料の生卵、そしてこの店オリジナルの「しょうがダレ」を頼む。ヤサイ増しにしたら、先日の3号店同様丼に山盛りで登場。○二系はデフォルトと「ヤサイ増し」との差が大きいな〜。

麺は○二系独特の平太で不揃いな自家製麺。これは○二本店で作られているのであろうか? ブタは普通のラーメンながら4片ほど確認出来た。ヤサイはクタクタに茹でられた大量のもやし、キャベツ。他にゆで卵が1/2個入り。生卵とダブルエッグである。

そして注目の「しょうがダレ」は、「半分くらい食べてから入れてみて下さい」という言葉とともに小皿に入って出てきた。これはしょうがの千切りを醤油ダレと背脂で和えたもの。ちなみに「にんにくダレ」というももあり、これはしょうががにんにくに入れ替わったものである。

言葉どおり半分くらい食べたところで入れてみる。スーっとした辛味が二郎に新しい味わいを与えている。ただし醤油ダレも同時に入ってしまうので、少しスープがしょっぱくなってしまうけど。

先日の3号店ほどではないが、かなりハラいっぱいになってしまった。この店は夜間のみの営業で深夜までやっているのだが、こんなものを深夜に食べたら絶対に体に悪そうなぁ(^^;)。ところで、これで二郎系で未食は「新小金井街道店」だけになった。いよいよ「マジック1」か(^^;)。

3月23日(日) ご近所VOW 1


「焼売の星の店」

3月22日(土) 「ラーメン二郎」風土記〜番外・自宅編その2

昼食に「ぽっぽっ屋」のカップラーメンを食べる。実は2個買ってあったのだが、本物とのあまりの違いに失望してしばらく食べる気にならなかったのだ。そこで今回は出来るだけ本物に近付けるようにした。それはどういうことかというと、「にんにくヤサイ増し」にするのだ(^^;)。幸いキャベツとニンニクは自宅にあったので、もやしを買う。1袋29円也(税込)。安いものだ。

まずはキャベツともやしを鍋で茹でる。その間にニンニクを細かく刻む。ヤサイが茹で上がったらザルにあけ、茹で汁をそのままカップ麺に入れる。普通のお湯を使うより、少しはヤサイのダシが出てるだろうし(^^;)。ついでにゆで卵も入れる。そして4分後、ヤサイをのっけてニンニクを振りかける。おまけに七味唐辛子もちょこっと入れる。そして出来上がり。


にんにくヤサイ増し唐辛子ゆで卵

一口食べてみる。おおっ! かなり本物に近付いたぞ! 特にヤサイをワシワシ食べたり、その下から麺をほじくり出す感じがイイ! にんにくも一応国産品を使ったので、辛味も少なく良かった。やはり「二郎系」にはニンニクは必須だな。

3月20日(木) 「ラーメン二郎」風土記〜歌舞伎町編

今日も仕入へ。昼食は5ヶ月ぶりにラーメン二郎歌舞伎町店へ行く。11時30分ちょうどに店に到着。行列は当然無し。そしてまだ「準備中」の札がかかっていた。…と思う間もなくすぐに「営業中」の札にひっくり返ったので店内へ。一番のりである。

「小」(600円)と「煮玉子」(100円)の食券を買って席につく。店内は変形コの字型カウンターのみで14席。カウンターの背後は広くわりとゆったりしている。店員は店主? らしき日本人と中国系? の女性の2人。ほかに韓国系の店員もいるらしい。さすが歌舞伎町である。テーブルにはブラックペッパー、唐辛子、醤油ダレ、レンゲが有り。BGMにはニッポン放送の「ラジオビバリー昼ズ」がかかっていた。

前回はつけ麺を食べたので、普通のラーメンを食べるのは実に一昨年の8月以来だ。もうどんな味だったか忘れている(^^;)。今回は「にんにくヤサイあぶら増し」にしてみた。すると、ヤサイの盛りはかなり豪快。さらに何故か二郎には無いはずのタマネギの破片がのっかっていた。これは「あぶら増し」にしたので、おそらくあぶらを寸胴からすくう際にスープのダシに使っているタマネギも一緒に入ってしまったのだろう。

麺は二郎としては細めでやややわらかめ。ブタは2枚はいっていたがあまり味がしみ込んでいなかった。スープは味が薄く、テーブルの醤油ダレを3回くらい入れてしまったよ。煮玉子は固茹ででわりと味がしみ込んでいた。味はイマイチだったけど量はここ最近食べた中では京成大久保店、○二3号店に次ぎ第3位だったな。

ちなみに隣の席にホストらしき2人組が座り、携帯電話で同伴出勤の勧誘をしていた。さすが歌舞伎町である。めじろ台店あたりでは絶対見受けられない光景だろう(^^;)。


アビーロードなマクドナルド

3月17日(月) 「ラーメン二郎」風土記〜番外・平和島編

ちょっと変則的なスケジュールで仕入に行く。先週の金曜日は遅い時間に出掛けたので、まわれない場所があったのだ。そして昼食は例によって二郎系へ。どこへ行こうか思案した結果、平和島に行くことにする。品川から京急の各駅停車に乗って12分、平和島駅で下車する。ここも生涯初めて訪れた駅だ。


平和島駅

駅前の第一京浜を歩き環七との交差点を越える。すると程なく「麺香房暖々」に11時50分頃到着した。駅からは約5分。店内に入ると、8席しかないカウンターは作業服姿の人々で満席で、さらにカウンターの後にある待ち席にも先客が2人いた。とりあえずラーメン(550円)と煮卵(70円)の食券を買って待機。5分ほどすると席が空いたのでカウンターへ。第一京浜と環七が交差する場所柄、トラックの運ちゃんあたりがメインの客層か?

8席しかないわりには店内は広く、カウンター後の待ち席のある部分にテーブル席でも置けそうである。しかもカウンターはホントはもっと長いのを途中にカーテンを引いて仕切ってあるのだ。これはおそらく店を1人で切り盛りしているための措置であろう。将来的に店員が増えれば席を増やすのかもしれない。

さて、この店はラーメン二郎堀切店で修行をした人が今月初めに開店した新しい店である。そのためメニューや味は基本的に堀切店と同じ。麺はかたくて太い堀切系のボキボキしたもの。ブタは小さめのものが2枚。これはあまり味がしみていなかった。そしてヤサイ。あ、トッピングコールはいつもの「にんにくヤサイ増し」。煮卵は黄身が半熟気味で非常に甘かった。なお、テーブルにはミル付きのホワイトペッパーとブラックペッパー、唐辛子、レンゲが有り。

帰りに平和島駅で3月15日発売のドラえもんのパスネットを買う。

3月14日(金) 「ラーメン二郎」風土記〜西新井大師編

仕入に出掛けたついでに夕食を食べていく。いつもは昼食のなのだが、今日は遅い時間に出掛けたので夕食になってしまったのだ。こうなったらいい機会なので夜しか営業していない店に行ってみよう。

蔵前から東武・浅草駅まで歩く。そして準急・南栗橋行に乗車。ところでこの列車の一番前のドアのところのホーム幅は異常に狭い。50cmも無いのではないだろうか。これは駅が松屋デパートと一体化した構造で、なおかつすぐ前を隅田川が流れているという立地のためやむを得ないのだろう。でもちょっとコワイ…。


東武浅草駅のものすごく狭いホーム

浅草から所要20分で西新井へ。ここで大師線に乗り換えるわけだが、この駅はちょっと面白い構造になっている。それは大師線の大師前駅の改札口が西新井駅の中にあるのだ。これは大師前駅が無人駅のための措置である。これだと大師前駅から乗車して西新井まで行って、下車ぜずにそのまま大師前に帰ってきたら運賃はタダである。まぁ、あまり意味の無い行動だが…。


西新井駅構内にある大師前駅の改札口

さて、改札を抜けると程なくして2両編成の電車が到着。そして単線の路線を所要わずか1分で終点・大師前に到着した。この駅は無人駅ながら高架線のわりと立派な駅で、構内には本屋や売店があった。ちなみにここは東京23区で唯一の無人駅らしい。

大師前駅

目指す店の開店時刻までまだ余裕があったので西新井大師を散策してみる。一応門前町も形成されていて煎餅屋、団子屋、達磨屋などがあった。ただ、もう夕方なので閉まっている店もあったが。

西新井大師 池の鯉を眺めてみたり

さて、そうこうするうちに開店時刻が近づいてきたので店に向かう。駅から環七沿いに歩くこと約3分。「ラーメン○二(マルジ)」に到着した。開店5分前の段階で先客はゼロ。しかししばらくすると、ヤンキー系のカップルが自転車でやってきた。とても足立区らしい光景である(^^;)。

そして定刻18時に開店。まずは券売機で「豚入りラーメン(小ブタ)」(850円)と、この店独特のトッピングである「辛ネギ」とメンマのセット(250円)の食券を購入する。なお、辛ネギとメンマは単品で買うと各130円である。

この店は王子神谷にある「ラーメン○二郎(マルジロウ)」の3号店として、今年1月29日にオープンしたばかりの新しい店。ちなみに要町にある2号店は「ラーメン○二郎」を名乗っているが、この店はついに「○二」となってしまった。いよいよ○二郎が「二郎グループ」から離れてしまったことが店名からも明白になったわけだ。

店内は変形のL字型カウンターのみの14席。さすがに新店だけあってきれいである。そして表側(環七側)と裏側に出入口があるちょっと変わった構造。表側入口付近には伊藤園の自販機とマンガの本棚があり。店員は若い男性が2名。カウンターの調味料は、ブラックペッパー、醤油ダレ、唐辛子、ラー油が置かれている。レンゲは無し。

しばらくすると、「にんにく入れますか?」という声がかかる。そこで「にんにくヤサイ増しアブラ多め生卵」と一通りのトッピングを試してみた。ちなみに生卵は○二郎本店同様無料で、殻のまま手渡される。

そしていよいよラーメンが登場。ヤサイ増しにしたら並々と盛られていて、カウンターから丼を下ろす時に少しスープをこぼしてしまったよ。そして手はスープのアブラでベトベトに(^^;)。そして別皿で辛ネギとアブラがそれぞれ渡される。辛ネギは細切りのネギとブタの破片にラー油をまぶしたもの。「少しずつスープに入れてみてください」とのことである。また、アブラは単にスープ背脂をすくっただけではなくてタレがからめてあるようだ。しかしアブラを別皿で出すとはユニークである。

とにかく盛りが多いので、しばらくはヤサイとメンマとブタを食べてようやく麺にたどり着く。麺は○二郎譲りの平太で不揃いな自家製麺。この麺は○二郎本店で一括して作っているというウワサもある。それならば同じなのは当たり前か。

具はクタクタに茹でられたヤサイ、ブタはてんこ盛り状態だったので正確にカウント出来なかったがたぶん5個くらい。そしてメンマがヤサイの上に乗っかっていた。このメンマは一説によるとデフォルトでも入っているらしい。ということは「メンマ」の食券を買うと「メンマ増し」になるってことか。また、「小」の場合にはデフォルトでゆで卵が入るようだ。

さて、別皿の辛ネギだがこれをスープに入れていくと、スープがラー油色になっていって元のスープの味がわからなくなってしまった。やはり二郎とラー油はあまり相性が良くないな。次回はよそう。しかし今回は久々にヘヴィだった。なんとか固形物は完食したが、腹がパンパンで苦しくなってしまったよ。でもこの盛りこそ「二郎」である(正確にはここは「マルジ」だが)。

表側 裏側

 

3月10日(月) 「ラーメン二郎」風土記〜番外・明大前編

昼食を食べに電車に乗って明大前へ行く。所要約12分で明大前に到着。改札口を抜けて左を向くと、すぐに「ラーメン吉野」の黄色い看板が見えた。駅から徒歩数秒、13時35分に店に到着。店内はやや遅めの昼食客で7割程度の入りだった。

ここに来たのは、二郎系の店の中でウチから最も短時間で行けてなおかつ昼間営業をしているからである。まぁ、猛烈に食べたくなった時の緊急避難先のようなものだ(^^;)。

まずは券売機で「サービスランチB」(700円)の食券を買う。これはラーメン(500円)と豚めし(450円)がセットになったもので250円のお徳。ちなみに「サービスランチA」(650円)はラーメン(500円)と高菜ごはん(300円)のセットで150円のお徳。

席に座り食券を差し出すと、「太麺と細麺とどちらにいたしますか?」、さらに「ニンニクは入れますか?」と店員に訊かれた。そこで「太麺、ニンニク入り」をチョイスする。ちなみに「ヤサイ増し」はやってないようである。

店内はL字型のカウンターのみの12席で、壁にはマンガの単行本の置かれた本棚がある。また、テレビもありちょうど「徹子の部屋」をやっていた。ただし受信状態が悪くザラザラの映り。店員は店主のオバチャンとちょっと太めのアルバイト? の女性の2人。ここの女性店主は「ラーメン二郎新橋店」で働いていたことがあるらしい。

さて、しばらくするとラーメンと豚めしが出来上がった。麺は「太麺」というわりには二郎よりは細いちぢれ麺でややかため。具は「ブタ」というよりは普通のチャーシューで薄く小さいのが2枚、そしてヤサイはもやしのみ。キャベツが入ってないかわりに刻みネギが入っている。なお、ニンニクは先に丼に入れてから盛り付けているようであった。これは新橋店の影響か?

テーブルにはホワイトペッパー、唐辛子、醤油ダレ、酢があり。レンゲは丼と一緒に出てくる。豚めしはご飯の上にチャーシューが5〜6枚、白ゴマを和えた高菜、刻みネギがのっかっていてわりとボリュームがある。麺もわりと量があり、値段も安くて学生街らしい店といえよう。ちなみに月曜日には「大盛り」が通常700円のところが600円になり、さらに「煮玉子」(100円)が付くというサービスもやっている。

このあと真っすぐ帰ろうかと思ったが、ちょっと駅前を歩いてみる。私が学生だった頃(ン十年前)と較べるとたいぶ街の雰囲気が変わった。その頃は当然「スターバックス」なんて無かったし。しかしその中でレコード店の「モダ〜ンミュージック」が健在だったので入ってみた。この店は新品と中古両方を扱っていて、アンダーグラウンド系の品揃えが充実。そのため興味のない人にとっては全く用の無い店だろう。私も三上寛、エンケン、ザッパといったところ以外は全然聴いたことのないレコード(CD)が多かったからなぁ。

3月7日(金) 「ラーメン二郎」風土記〜番外・自宅編

3月3日にサンヨー食品から「ぽっぽっ屋 背脂こってり醤油味」というカップ麺が発売になった。最近有名店のカップ麺化が流行だが、いよいよ二郎系の店が登場したのだ。数日前に買ってあったのだが、ここのところ本物を食べに行ってたので今日ようやく食べることが出来た。ちなみに値段は278円(税抜)。パッケージには店主の宮本恵蔵氏が写っていた。


パッケージ

まずはやかんをコンロにかけてからフタを開ける。中には液体スープ、調味油、かやく、レトルト調理品の4袋が入っていた。それらの袋の中から、かやくの袋のみを麺の上にかける。かやくの中身はフリーズドライのもやし、キャベツ、タマネギだ。

中身

そしてお湯をかけ4分待つ。その間に残りの3袋はフタの上に乗せ温めておく。4分後に液体スープと調味油を入れ、最後にレトルト調理品(中身はブタ1枚)を入れて出来上がり。


出来上がり

まずは麺を食べてみる。平太でちぢれのある麺。まぁ普通のインスタントラーメンよりは少し太い程度か。あの堀切・ぽっぽっ屋系の独特の麺とは全然違うものだ。やはりせめて生麺じゃないとあの味に近いものは再現出来ないのではないだろうか。

スープは非常に甘い。まるですき焼きのタレのようだ。ぽっぽっ屋のスープはこんなに甘くないはずだぞ。そして具のブタも甘い。ヤサイはフリーズドライだからボリュームが全然無い。やはり丼のフチよりも盛り上がってないと「(二郎系の)ヤサイ」という感じがしない。また、なによりも問題はニンニクが入ってないことだ。ニンニクが無いことですでに「二郎系」とは別の食べ物になっている。

さらに言えば唐辛子も入っていない。そこでウチにあった七味唐辛子を入れてみた。するとようやくぽっぽっ屋のテイストが出て来た。…ってそれは単に唐辛子の味か(^^;)。とにかくスープが甘い。そこで醤油を入れてみたら少し甘みが引いた。ただし店にある醤油ダレではなくただの醤油なので、コクがなく醤油の味が強くなってしまうだけだった。

期待が大きかっただけに失望も大きかったが、それ以前に普通のカップ麺としてみても水準以下の味だな〜。

3月6日(木) 「ラーメン二郎」風土記〜番外・田園調布編

今日は仕入の日。昼食はかなり寄り道になるが田園調布へ行く。駅は現在地下化されていて、中世ヨーロッパの民家をモデルとした瀟洒な駅舎が駅前に復元されていた。そしてそこには「関東の駅百選」にも選定されている旨の掲示あり。

余談だが私は田園調布というと、星セント・ルイスの「田園調布に家が建つ!(拍手手拍子♪)」というギャクを連鎖的に思い出してしまう。余談ついでに星セント・ルイスというと、明大前の小劇場「キッドアイラックホール」で演劇を観た時に、星ルイスがセリフを発した時に出た唾が顔にかかってしまったということがあった(^^;)。さらに余談だが、その演劇の舞台音楽は大滝詠一でした。

復元された田園調布駅舎 駅前ロータリーから広がる高級住宅街

駅からロータリーとは反対方向に歩く。すると突然面妖な建物が出現! それは「いちごのお家」というサンリオショップであった。こんな場所、男一人じゃ絶対入れないな(^^;)。


いちごのお家

しばらく歩き環八に出る。そして駅から約15分ほど歩いたところで目指すラーメン屋に11時47分に到着した。店先には梯子や鍋の蓋や「がんこラーメン」みたいに骨がぶら下がっていて異様な雰囲気だ。事前の情報によると12時開店とのことなので、開店まで近くのローソンで「週刊ベースボール」を立ち読みして時間をつぶす。


変なモノがぶら下がっている店先

そして11時57分に再び出向くとすでに店は開店していた。店内の営業案内を見たところ昼の部の開店時刻は「11時54分」となっていた。ちなみに夜の部は「18時36分」。またずいぶん細かく半端な時刻設定だ(^^;)。

とりあえずラーメン(500円)の食券を購入し空いている席に座る。店内は入口と平行に横1列に10人掛けのカウンターがあるのみ。店員は青い作務衣を着た50代後半くらいの店主と助手の2人。なお、給水器のそばにハンドタオルが置いてあって、食べ終わったあと客が自分でテーブルを拭くシステムになっている。

食券をカウンターに置いてしばらくすると、他の客が「ヤサイ増し」を注文してたようなので、「ヤサイ増しは出来ますか?」ときいてみた。すると店主に、「お客さん初めて? 初めての人はヤサイ増しはお断りしてるんですよ。でも少しだけ増しておきましょう」と言われた。ちなみに他の客が大盛りの食券を出すと、「初めての方は並でお願いしてるんですよ。並でもかなりの量がありますからね。かわりにチャーシューを増やしときます」と言っていた。

しばらくするとラーメンが銀のトレーにうやうやしく乗っかって登場。その時に店主が「ニンニクを入れるとおいしいですよ〜」と一言添える。まずは麺を食べてみる。麺は太くかたい。堀切・ぽっぽっ屋系に近いボキボキした食感の麺だ。具はチャーシューが1個と小さい破片。これも厚く二郎を彷彿させる。ヤサイ(もやし・キャベツ)は「少し増しときます」と言ったわりには大して増えていなかった(^^;)。スープは表面を油の層が覆っているためかなり熱々で、最後まで冷めなかった。また、スープには白ゴマが浮かんでいた。

テーブルにはおろしにんにく、ブラックペッパー、醤油ダレが有り。レンゲは無し。おろしにんにくを入れてみたが、やはり刻みにんにくでないと二郎っぽくはない。食べ終わると店主が「初めてだと注文方法がわかりづらいでしょう。券売機のところに“油・スープの濃さ・野菜の量調整します”といろいろ書いてあるけどね」というようなことを言った。とにかくよくしゃべる店主である。そこで、「刻みにんにくは無いのですか?」と訊いてみた。すると「刻みにんにくは注文する時に言ってもらえば、中から出しますよ。“1匙”、“2匙”、“3匙”の中から選んでください」と言われた。今度来た時には是非頼みたいものである。

ところでこの店は「二郎テイスト」ではあるが、別に二郎系の店で修行したとかの関係は無いようだ。また、この店には実は名前が無い。なんでも「葉隠」という名前を付けようとしたら商標に引っ掛かってしまったため現在考案中らしい。そのため以前テレビに出た時には「名前の決まってない店」という名前で登場したという。もしくは「中原街道に近い環八沿いの骨がぶら下がる店」と名乗ったこともあるらしい。そして一般的には「名無しの店」と言われている。

ところが名前がついてない理由としてとんでもない疑惑が上がっているのだが、ここでは敢えて触れずにおこう。どうしても知りたい人はインターネットで検索して下さい。

このあと池上線の雪が谷大塚駅へ向かう。実は店の住所は「田園調布」だが雪が谷大塚駅のほうが近いのだ(徒歩8分くらい)。雪が谷大塚に来たのは、小室等の「東京23区コンサート」を観に来て以来20年ぶりぐらいではないだろうか。その時はゲストに井上陽水が出演して「ジェラシー」を歌ったのを憶えている。

そして池上線に乗るのも久しぶりだ。この電車に乗ると、西島三重子の「池上線」という歌をいまだに思い出す私であった。 もう緑色の古い電車は走ってないけれど…。

雪が谷大塚駅 池上線

 

3月5日(水) 「ラーメン二郎」風土記〜荻窪リベンジ編

確定申告だが、昨日は疑問点を質問しに行っただけだったので今日が本番である。そこで昨日と同じルートで荻窪へ。当然「二郎」にも向かう。決して二郎に行く口実で税務署に行くわけではないよ(^^;)。

さて、バスを降り店に近づくと行列は見えない。もしや2日続けて臨時休業か?! しかし店の前に着くと無事営業しているようであった。もし今日も休みだったら荻窪からバスに乗って武蔵関の「いごっそう」へ行く覚悟をしてたところだったよ(^^;)。

店内は12時5分の時点で半分くらいの入り。昼食時ながらわりと空いている。食券販売機を見ると「みそ味(800円)」というのがあったが、あいにく「売切」のランプが点灯。前回の「塩味」同様試作メニューで不定期販売なのだろうか。そこで「小」(600円)と、新しいトッピングメニューである「D.O.(鰹節)」(50円)の食券を購入する。

ところで何で鰹節が「D.O.」なのだろうか? ひょっとして「鰹節トッピングの元祖」である新代田店に敬意を表しての「代田オリジナル」の略か? 荻窪店と新代田店の店主は親交もあるようだし。

さて、食券をカウンターに置き水を飲みつつしばらくボーっとしていると、不意に店主から「小の方、にんにく入れますか?」と声がかかった。いつもなら「にんにくヤサイ増し」にするところだが、不意をつかれたので「ハイ、入れて下さい」とだけこたえてしまった。

でも丼を見るとヤサイはそこそこの盛りだったし、何よりもヤサイにかけられた鰹節が、ちょうど冬山の山頂に積もった雪のように美しく盛られていたので、それにヤサイを増してしまうと「画竜点晴を欠く」状態になってしまうため結果的に良かったように思う。やはり日本人は「侘び寂び」を理解しなくっちゃね(なんのこっちゃ)。

麺は例によってかためのモチモチした太麺。本店系ながら堀切・ぽっぽっ屋系に近い麺だ。この麺だとひょっとしたら「大」でも食べきれるかも? 本店系のやわらかい麺だとスープを吸ってしまうので「大」はヘヴィだが…。スープはややカラメ、ブタは「小」ながら3個入り。レンゲは今回は出なかった。

ところで店内のBGMはAMラジオだったのだが、受信状態が悪くガーピーガーピーした音が少し耳障りだった。ま、そのくらいどうでもいいことだけれど…。

ラーメン二郎を出て青梅街道を南阿佐ヶ谷へ。そして無事確定申告を終了。とりあえず一息ついた。

余談だが杉並税務署前にはコミュニティバスの「すぎ丸」というのが走っている。いつか乗ってみたいと思っているのだが、行き先が浜田山というのが中途半端である。早く下高井戸まで延伸してくらたら便利なのだが…。

3月4日(火) そして僕は途方にくれる

さて、今年も確定申告の季節がやって来たヤァヤァヤァ(語尾に意味なし)。本来なら2月中に済ませておきたかったが、諸事情により3月になってからようやく税務署へ出動する。杉並税務署は南阿佐ヶ谷にあるので、関東バスの荻窪行に乗り込む。荻窪といえば二郎がある。そこでまずは昼食を食べよう。

荻窪駅南口のバス停で下車し、天沼陸橋方面に歩くとラーメン二郎が見えてきた。どうやら行列はしてないようだ。そして店の前に到着。さて入ろうとしたら以下の貼り紙が…。

店の前で数分間(ちょっと大げさ)立ち尽くしてまったよ…。一体何のためにここまでやって来たんだよぉ(税務署にいくため)。一気に気分は落ち込んでしまった。

でもハラは減っているので(二郎に備えて朝食抜き)、別の店をさがす。荻窪といえば「ラーメンの町」だ。他にいくらでも店はある。まずは二郎から一番近い「丸長」(2002年2月26日付参照)を考えたが、あそこは待ち時間が長いのでパス。次に老舗の「春木屋」の前を通りかかるが長蛇の列でパス(それとここは値段も高いしね)。

そしてかつて山本益博氏が絶賛したことで有名な「丸福」に入ろうと決めた。店の前に行くとちょうど今まさに開店するところだった。そこで店に一歩入ろうとした瞬間、隣に「ラーメン花月」が見えた。そこで急遽Uターンして「花月」へ。

何故「丸福」ではなく「花月」にしたのかというと、ラーメン二郎に少しでも共通項があるほうを選んだのだ。「花月」の売りは「ニンニクげんこつラーメン」だし…(^^;)。だがそこでメニューを見ると、期間限定の「道頓堀あまウマラーメン」(620円)というのに興味がわいた。そこでこれを食べてみる。

ところでこの店だが、内装が普通の「花月」とは大きく異なる。ラーメン屋というよりは「バー」みたいな小洒落た内装なのである。今しがた「花月」の公式サイトを見たところ、この店は「ramen kagetsu evolutin」という「次世代型ラーメン店」だそうである。略すと「R.K.エボリューション」か(なんのこっちゃ)。

さて、「道頓堀あまウマラーメン」だが、スープは名前のとおり甘い醤油味。具は白菜、ニラ、細切れ豚肉。麺は二郎の1/4くらいの極細。そして別皿で唐辛子を和えたニラが付いてきた。これはまさに大阪の超人気店「神座(かむくら)」のパクリである。これは「神座」の東京進出を前にした先制攻撃か!?

ちなみに、二郎に備えて胃袋に余裕があったので、このあとカレーライスも食べてしまったよ(^^;)。やはり二郎の代替は「花月」には無理があったな。

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