むさしの日記

2003年2月

2月27日(木) 「ラーメン二郎」風土記〜高田馬場編

2週間ぶりに日暮里へ。以前は日暮里行きは月1回にしてたのだが、ここのところ2週に1回のペースに変更。そのため昼食に寄れる場所が限られてしまった。そこで今回は山手線に乗って久しぶりに高田馬場へ。

開店7分前に店に着くと先客は4名。そこで最後尾と思われる場所に並ぶと、「ここは最後尾ではありませんよ」と前の人に言われた。そしてその人の指差す方を見ると、歩道の反対側にも2名並んでいた。これは店側からの要望で、隣の店の前に行列がかからないように行列が途中でUターンしているのだ。店頭の看板の上には、並び方の説明図がちゃんと掲示されていた。

11時半の開店とともに入店。5ヶ月前に来たときに食べた「早稲田の盛スペシャル」(850円)を再食してみる。これは「ヤサイ増し」は出来ないので「ニンニク」のみのトッピングコール。まずはスープを一口すすってみる。前回は気づかなかったが、ほのかにゴマ油の香りがする。そして麺は直系二郎としてはかためでボソボソした食感。

具はラーメンとは別に小皿に盛ってあり、そこから辛子味噌(コチュジャンではなく唐辛子の入った味噌)を少しずつスープに溶かしながら食べる。しかしどうしても溶けきらずに味噌のかたまりが口に入ってしまう場合がある。よくカップ麺のカレーうどんを食べると、たまにカレー粉の固まったものがあるのと似ている。また、小皿の具を入れていくとだんだんスープがぬるくなっていってしまった。余談だが小皿のデザインをどっかで見たことがあると思ったら、自宅で使っている100円ショップのものだった(^^;)。

店内はL字型のカウンターが10席と奥にテーブル席。今までカウンター席の入口寄りにしか座ったことがなかったので、奥にテーブル席があることには今回初めて気が付いた。カウンターからだと奥は完全に死角になっている。店員は店主と助手の2名。ともに「馬」とプリントされた黒いTシャツ姿。BGMは60〜70年代のロック(エルトン・ジョン、ポール・カッカートニー、ビーチボーイズ、マーヴィン・ゲイetc.)がかかっていた。店主の好みか?

テーブルの調味料はホワイトペッパーのみ。ただしトッピングコール時に唐辛子を入れることは可能なようである。また、レンゲは以前は希望者のみ出していたが、カウンターの上に常備されるようになっていた。

2月22日(土) 「ラーメン二郎」風土記〜番外・武蔵関編

ダラ球会の会報を発送しに出掛けた。目的地は新宿なのだが、その前にどこかで昼食を食べよう。そこでちょっと遠回りになるが武蔵関に行く。吉祥寺から西武バスの「都民農園セコニック」行に乗車。このバスは会社員時代に、練馬営業所へ行く時によく乗ったものだ。

余談だが「都民農園セコニック」というと、泉麻人の著書に「僕は子供の頃、バスの方向幕のその名から“風車が廻るオランダ調の風光明媚な農園”を思い浮かべていたのですが、実際に行ってみると、都民農園とは戦前に計画されて結局単なる公園になってしまった場所のことで、セコニックの方はバス停前にあるカメラの露出計メーカーの社名、でした。ムリヤリこじつけた合体名が、そのままバス停の名として定着しちゃった、というわけです。」という記述がある。


「都民農園セコニック」行の西武バス

吉祥寺から所要19分、「関町北四丁目」で下車する。運賃は210円。バス停から新青梅街道を歩くこと約5分、12時35分に「いごっそう」へ到着。昼食どきながら幸いにも待たずにすぐ座れた。なお、電車だと最寄り駅は西武新宿線の武蔵関で、徒歩15分くらいの場所である。

この店は以前ラーメン二郎三田本店で修行していた酒井さんが2年ほど前に出した店である。本来なら「二郎」を名乗ってもよさそうだが、敢えて別の名前で出した。ちなみに「いごっそう」とは土佐弁で「高知独特のこだわりを持った人」というような意味だそうである。きっと「こだわり」があるのだろう。


三田本店店主の開店記念サイン(落書き?)
が書いてあるのぼり

店内はL字型のカウンターのみで10席。しかしこれがすご〜く狭い。奥のほうの席に行こうとすると、カウンターに座っている人の背中に接触せずに行くことが不可能なのである。そこでカニのように横歩きをして、さらにカバンを頭の上に持ち上げたりしてようやく席にたどり着いた。店はこの日、酒井さんとミュージシャン系のアルバイトの2人で営業していた。

この店には券売機は無いので、口頭でラーメン(550円)と豚めし(300円)を注文する。そして出来上がったところで「ニンニク」のトッピングコール。ちなみに「ヤサイ増し」も可能なようだが、サイドメニューの豚めしも頼んだので今回は自粛した。

まずは一口すする。うん、まさに「二郎」の味だ。麺はやややわらかめで太い。ブタは1個ながらまさに「二郎のブタ」で大きく分厚い。そしてヤサイ(キャベツ、もやし)に刻みニンニク。ヘタな「二郎」を名乗っている店よりもよっぽど二郎らしい。ただ一つ、スープがしょっぱかった。これだと「カラメ」か「カラカラ」に相当するのでは?

サイドメニューの豚めしは、ごはんとブタの角切りをタレとともに和えで刻みネギをのっけたもの。途中でラーメンのスープをかけておじや風にして食べてみた。二郎系ではごはんを置いている店は少ないので貴重である。なお、テーブルにはホワイトペッパーとタレが有り。レンゲは丼ととも出てくる。

食べ終えて会計を済ます。ラーメンと豚めしで都合850円也。1000円札を出して、カウンターの上に無造作に置かれている硬貨の中から150円を自分で持っていく。このへんは「生郎スタイル」だ。他にメニューには味噌ラーメン、塩ラーメン、そして店内に掲示は無いが裏メニューとしてつけ麺があるようなので、今度は別のメニューも食べてみたい。

2月13日(木) 「ラーメン二郎」風土記〜神田編

今日は2週間ぶりに日暮里へ。ひと仕事を終えて昼食タイム。しかしこのあと蔵前に行かなければならないので、選択肢はおのずと限られてしまう。久しぶりに二郎系以外のものを食べようかとも考えたが、やはり週に1回は二郎系を食べないと禁断症状が心配だ(^^;)。やはり二郎には「麻薬」が入っている(ホントはグルタミン酸ナトリウム)。

そこで、高田馬場店に行くことも考えたが、その後の移動を考慮して結局神田店を目指し山手線外回りに乗車する。そして神田駅から「日銀通り」を歩くこと数分で「ラーメン二郎神田店」に到着。

ここでこれからこの店に行く人に一応注意事項を。日銀通りを歩いていると、黄色い看板に「ラーメン二…」の文字が見えるので、一瞬そこがラーメン二郎かと思ってしまうかもしれないが、それは「ラーメン二代目」という店である。二郎は通りから袋小路に入ったとてもわかりにくい場所にある。一応通りには「←ラーメン二郎」という案内板が置いてあるが、あまり目立たない。

一瞬「ラーメン二郎」の看板だと思って
しまうが、「ラーメン二代目」です。
「ラーメン二郎」はこちらです

そんな目立たない場所にもかかわらず、到着した時点(11時33分)で既に12人の行列が出来ていた。場所柄スーツ姿のサラリーマンが圧倒的多数だ。この界隈は日銀があることからもわかるように銀行が多いので、その行列のなかには銀行マンも多いのだろうか(どうでもいいが)。

ところで、行列をしている間に店の中から「大盛りの方とつけ麺の方はいますか〜?」と声がかかった。どうやら見込みで麺を茹でているらしい。そのため16分後に席に付いたら、わりとすぐにラーメンが目の前に登場した。私はすぐラーメンが出来るとは予期していなかったので、トッピングコールのタイミングがワンテンポ遅れてしまったよ。

トッピングはいつもの「にんにくヤサイ増し」。ちなみに注文したのは「小」(700円)と「煮玉子」(100円)。麺は「フーズ系」特有のやや細めの断面の角張ったちぢれ麺。ブタは厚みのあるものが3枚、ヤサイの盛りはわりと多い。「大」にしなくて良かったほどだ。煮玉子は単なる固茹で玉子だった。

店内はL字型のカウンターのみで12人掛け。店員は2名。テーブルにはホワイトペッパー、唐辛子、レンゲ有り。まぁ、選択肢が限られる状況だったからやむを得ないが、やはり「フーズ系」はイマイチ食後の充足感が無いなぁ。

2月6日(木) 「ラーメン二郎」風土記〜番外・中野新橋編

「ぽっぽっ屋」の3号店が中野新橋に出来たというので行ってみた。新宿から地下鉄丸の内線に乗り、中野坂上で方南町支線に乗り換える。東京に住んでいてもこの支線に乗る機会はなかなか無い。たぶん今日で生涯3度目くらいかも。終点の方南町自体中途半端な場所だからなぁ。京王線のどこかの駅まで延伸してくれれば便利なのだが…。

方南町支線の車両 丸の内線の車両
(良く見ると微妙に違う)

中野新橋駅で下車して改札口を出る。この駅は地下鉄にもかかわらず改札口が地上にあるのが珍しい。ちなみに店に向かう途中に善福寺川が流れているのだが、そこに赤い欄干の橋が架かっている。これが駅名の由来となった「新橋」のようだ。ところで中野新橋というと、二子山部屋があることで有名だが、特に駅前にはそのことをアピールするようなものは見あたらなかあった。

中野新橋駅 新橋

駅から歩いて2分程度で「ぽっぽっ屋中野新橋店」に到着。開店5分前の段階で先客は5人であった。店は昨日開店したばかりなので、店頭にはたくさんの花輪が飾られていた。考えてみれば「開店2日目」に来たのは自己最短記録だな(^^;)。

ところで店の壁にとある貼り紙を発見。それによると3月3日に「ぽっぽっ屋」のカップ麺が発売になるらしい。最近有名店のカップ麺がブームだが、二郎系が遂に出るのだ。実は私は「ラーメン二郎」の名前ではカップ麺は出ないと思っていた。出るとしたらぽっぽっ屋あたりだろうと予想していた。それがズバリ当たったわけだ。はたしてあの太麺とヤサイ、そしてニンニクをどういうふうに再現するのか今から楽しみである。

開店時刻の11時半よりも2分ほど早く開店したので店内へ。入口左脇にある券売機で「ラーメン」(650円)と「味玉」(100円)の食券を購入し席へ座る。店内は8人掛けのカウンターが横一列になっただけのシンプルな作り。店員は3名で、そのうちの1人は店主の宮本氏であった。開店からしばらくは店主自らこの支店に詰めるようである。

席に座って少しすると、何か変だなと思った。それは客の誰も「トッピングコール」をしていないのだ。そして店員も「にんにく入れますか?」とか訊かないし、店内にトッピングの説明もない。ひょっとしてここはトッピングコール不可なのか? 店員に訊けば良いのだが、いざとなると言い出しにくくて結局ノーコールのままラーメンが登場してしまった。

麺は生郎系というか堀切系というかぽっぽっ屋系(どれだよ)独特の太くてかたくボキボキした食感のちぢれ麺。具はもやし、キャベツ、キクラゲ、ブタ。ブタはコンビーフ状というかシーチキン状のため個数や枚数の計量不能。スープは表面を液体油の層が覆っていて新代田店みたいだった。味玉は黄身が半熟でものすご〜く甘い。砂糖でも入っているみたいだ。これは甘いものが苦手な私の口には合わなかった。

そしてあらかた食べ終えると、スープの底に刻みタマネギが出現した。しかしわずかに期待していたニンニクのカケラは発見出来ず。トッピングコールが無いかわりに標準でニンニクが入っているのではと思っていたのだが…。なお、テーブルには唐辛子、ミル付きのホワイトペッパー、ブラックペッパー、酢が有り。ペッパー類はイタリアンレストランみたいに小洒落た透明な容器にはいっていた。レンゲも有り。

しかしニンニクが入ってないと、なんか別のラーメンを食べたような食後感だ。やはり二郎には(ここは二郎じゃないけど)ニンニクは絶対必須だな。

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